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今夏の全国高校野球選手権で愛知県勢としては四十三年ぶりの全国優勝を果たした中京大中京のグラウンド横に「留魂(るこん)の碑」が立っている。先日の中日教育賞贈呈式で受賞者の大藤敏行監督が碑文を披露した。
みんなが苦難に耐えた
みんなが死線を越えた
みんなが栄光を握った
みんなが伝統を守った
そして今も
みんなが見守っている
碑文の周りには練習する野球部員がレリーフで描かれているそうだ。その中で一番大きく数も多いのは、トンボという木製用具を使ってグラウンドの地ならしをする姿だという。大藤監督はこうも言った。
二十九日のドラフト会議を引き合いに出し、「大リーグを含む二十もの球団が獲得への名乗りを上げた花巻東の菊池雄星投手や、うちの堂林翔太のように注目される選手がいる。だが、バッティング投手や球拾いの選手もたくさんいる。仲間の存在があってこそ野球は成り立つのだ」。
留魂という言葉は、幕末の吉田松陰が牢獄(ろうごく)から死ぬ間際に弟子たちに向けて書いた遺書「留魂録」から採ったものだろう。(中日新聞・コラム)
より
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